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【2025年米国株】S&P500は3年連続上昇?トランプ政策とインフレ再燃リスクを分析

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「米国株のS&P500は2025年も上昇すると言われているけど、実際どうなんだろう?」

「トランプ政権の政策は米国株にとってプラスなの?関税のリスクも気になる…」

「今年から米国株投資を始めるなら、どんなETFを選べばいいの?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、2025年の米国株は3年連続の上昇が期待される一方で、トランプ政権の関税政策によるインフレ再燃リスクという「二つの顔」を持っています。多くの専門家はS&P500が年末に6,600~7,000ポイント到達を予想していますが、関税政策の規模次第では一時的な調整局面も想定されます。

本記事では、2025年の米国株市場の見通しとトランプ政策の影響、そして個人投資家におすすめのETF投資戦略について詳しく解説します。記事を読み終える頃には、2025年の米国株投資で取るべき戦略が明確になっているでしょう。

ニューヨーク証券取引所のトレーディングフロア

【速報】2024年米国株の驚異的パフォーマンス

2024年の米国株市場は素晴らしい成果を記録しました。S&P500は年初から約27%上昇し、6,000ポイントを突破。日本円ベースでは約36%の上昇となり、日経平均の16.8%を大きく上回りました。まさに「STAY INVESTED(投資し続ける)」の重要性を証明した1年でした。

2024年の米国株上昇を支えた主な要因は以下の通りです:

  • AIブームの継続:エヌビディアをはじめとする半導体関連株の急騰
  • FRBの利下げ転換:9月から利下げサイクルに入り、株式市場への資金流入が加速
  • トランプラリー:11月の大統領選後、規制緩和期待で株価が急上昇
  • 企業業績の堅調さ:マグニフィセント7を中心とした好決算の連続

円建てで37.7%ものリターンを享受できた2024年でしたが、2025年はどのような展開が待っているのでしょうか。

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2025年米国株見通し:3年連続上昇の根拠とは

多くの金融機関やアナリストが2025年のS&P500について楽観的な見通しを示しています。具体的な予想値を見てみましょう。

専門家によるS&P500年末予想

予想機関年末予想値上昇率
ダイヤモンドZAi調査(48人平均)約6,800ポイント約13%
ブルームバーグ・アナリスト平均6,508ポイント約9%
マネックス証券・岡元氏7,000ポイント約15%
IG証券6,600ポイント約10%

これらの予想に共通するのは「10~15%程度の上昇」という見立てです。S&P500が3年連続で上昇すれば、2000年以降で4回目の快挙となります。この楽観的な見通しには、しっかりとした根拠があります。

3年連続上昇を支える5つの根拠

1. 大統領選翌年のアノマリー効果

1960年以降の統計を見ると、米大統領選挙の翌年はS&P500が16回中11回上昇しており、勝率は約69%。平均上昇率は10.2%となっています。歴史的にも大統領選翌年は株式市場にとって好材料となる傾向があります。

2. 企業業績の二桁成長予想

ブルームバーグのデータによると、2025年のS&P500構成企業の1株当たり利益(EPS)は270.77ドルと予想され、2024年の238.64ドルから約13.5%の増加が見込まれています。

3. トランプ政策による成長期待

  • 法人税率の15%への引き下げ検討
  • 規制緩和による企業活動の活性化
  • エネルギー生産拡大政策
  • インフラ投資の拡大

4. AIブームの持続とデータセンター投資

人工知能分野への投資は2025年も継続すると予想されます。データセンターの電力需要増加は電力セクターにも恩恵をもたらし、AIブームの裾野が広がることで、より幅広い業界への波及効果が期待されています。

5. 米国経済のソフトランディング

FRBの巧妙な金融政策により、米国経済は景気後退を回避しながらインフレ抑制に成功する「ソフトランディング」が実現する可能性が高まっています。

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トランプ政策の光と影:期待と懸念のバランス

第二次トランプ政権の政策は、米国株にとって「諸刃の剣」となる可能性があります。プラス要因とリスク要因を整理してみましょう。

【光】トランプ政策のプラス要因


減税政策の継続・拡大
法人税率を現在の21%から15%に引き下げる計画。これにより企業の税負担が軽減され、純利益の増加が期待されます。

規制緩和の推進
金融業界や製造業に対する規制が緩和されることで、企業活動がより活発になり、M&A活動の活発化も予想されます。

エネルギー政策の転換
「Drill, Baby, Drill」のスローガンの下、石油・ガス生産の拡大を推進。エネルギーセクターへの追い風となります。

インフラ投資の拡大
国内インフラの整備・更新による建設・材料セクターの恩恵が期待されます。

【影】関税政策によるインフレ再燃リスク

トランプ政権最大のリスクは関税政策です。カナダ・メキシコに25%、中国への追加関税、さらには全ての国に対する10%の一律関税が実施されれば、米国のインフレ率は1.5~2.3%上昇する可能性があると試算されています。

関税政策の具体的なリスク

  • 消費者物価の上昇:関税コストは最終的に消費者が負担
  • FRBの利下げ延期:インフレ再燃により金融緩和が困難に
  • 報復関税のリスク:他国による対抗措置で貿易戦争に発展
  • サプライチェーンの混乱:国際分業体制の見直しを迫られる企業の負担増

ただし、関税政策については「交渉のカード」として使われる側面もあり、実際の適用範囲や税率は当初の発表より緩和される可能性もあります。

2025年のセクター別影響予測

セクタートランプ政策による影響注目ETF例
ハイテク(AI・半導体)ポジティブ/中立(規制緩和期待、対中強硬策リスクも)QQQ、VGT
エネルギー(石油・ガス)ポジティブ(生産拡大、規制緩和)XLE
金融ポジティブ/中立(規制緩和期待)XLF
製造業(国内回帰)ポジティブ(関税保護、国内投資促進)VIS
インフラポジティブ(インフラ投資拡大期待)PAVE
再生可能エネルギーネガティブ/中立(政策後退懸念)ICLN、TAN
一般消費財ネガティブ(関税による輸入コスト増)XLY

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2025年おすすめ米国株ETF投資戦略

2025年の米国株投資では、「コア・サテライト戦略」がおすすめです。安定性の高いコア投資に加えて、成長期待の高いセクターへのサテライト投資を組み合わせることで、リスクを抑えながらリターンの向上を目指せます。

【コア投資】広範囲分散のVTI vs S&P500のVOO

コア投資では、米国株式市場全体への分散投資が基本となります。特に人気が高いのがVTI(全米株式)とVOO(S&P500)です。どちらも優秀なETFですが、投資スタイルに応じて選択しましょう。

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の特徴

  • 構成銘柄数:約4,000銘柄
  • 米国株式市場カバー率:約100%
  • 経費率:0.03%
  • 特徴:大型株から小型株まで幅広くカバー

VOO(バンガード・S&P500 ETF)の特徴

  • 構成銘柄数:約500銘柄
  • 米国株式市場カバー率:約80%
  • 経費率:0.03%
  • 特徴:米国大型株中心の安定性重視

VTIとVOOの過去のパフォーマンスに大きな差はありません。より幅広い分散を求めるならVTI、実績のある大型株中心でシンプルな投資を好むならVOOが適しています。初心者の方はどちらを選んでも大きな違いはないので、好みで選択して構いません。

【サテライト投資】成長期待のQQQ(ナスダック100)

2025年もAIブームの継続が期待される中、ハイテク株中心のQQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1 ETF)は魅力的なサテライト投資先です。ただし、VTIやVOOと比べてボラティリティ(価格変動)が高い点は理解しておきましょう。

QQQの基本情報

  • 連動指数:NASDAQ100
  • 構成銘柄数:約100銘柄
  • 経費率:0.20%
  • 主要構成銘柄:アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾンなど

QQQの過去20年間のパフォーマンス

  • 約30万円の投資が約465万円に成長(約15.5倍)
  • 同期間のVTIは約176万円(約5.9倍)に成長
  • S&P500を長期的にアウトパフォーム

QQQは高いリターンが期待できる一方で、テック株の集中度が高いためリスクも大きくなります。全体のポートフォリオの20~30%程度に抑え、メインはVTIやVOOにするのが賢明です。

2025年推奨ポートフォリオ例

【初心者向け】安定重視ポートフォリオ

  • VTI または VOO:80%
  • 現金・債券:20%

【中級者向け】コア・サテライト戦略

  • VTI または VOO:60%
  • QQQ:25%
  • セクターETF(XLE、XLFなど):10%
  • 現金・債券:5%

【上級者向け】アクティブ戦略

  • VTI または VOO:40%
  • QQQ:30%
  • セクターETF:20%
  • 個別株:10%



2025年に注意すべきリスクシナリオ

楽観的な見通しが多い2025年の米国株ですが、投資家として認識しておくべきリスクも存在します。

最大のリスク:インフレ再燃による金融引き締め

トランプ政権の関税政策が本格実施されれば、米国のインフレ率が2%台半ばまで上昇する可能性があります。この場合、FRBは利下げを停止し、場合によっては追加利上げに転じる可能性もあります。金利上昇は株式の理論価値を押し下げる要因となります。

その他の注意すべきリスク

1. 米国株のバリュエーション懸念

現在のS&P500のPER(株価収益率)は22倍程度と歴史的に高い水準にあります。特にマグニフィセント7への依存度が高く、これらの企業の業績に陰りが見えれば市場全体への影響は避けられません。

2. 地政学的リスクの高まり

  • 米中貿易摩擦の再燃
  • ウクライナ情勢の長期化
  • 中東地域の不安定化

3. AIブームの持続性への疑問

AIへの期待が過度に高まっている可能性があり、実際の収益化が期待を下回れば、関連銘柄の大幅な調整も考えられます。

4. 中国経済の減速影響

世界第2位の経済大国である中国の景気減速は、グローバル企業の業績に少なからぬ影響を与える可能性があります。

これらのリスクに対する最善の対策は「分散投資」と「長期投資」です。一つの銘柄や地域に集中せず、時間分散も含めた投資戦略を心がけることで、リスクを軽減できます。

実践的な投資開始ガイド

2025年から米国株投資を始める方向けに、具体的な投資手順をご説明します。

ステップ1:証券口座の開設

米国株投資には、海外株式を取り扱う証券会社での口座開設が必要です。主要なネット証券なら、ほとんどがVTI、VOO、QQQを取り扱っています。手数料や使いやすさを考慮して選択しましょう。

主要証券会社の米国株手数料比較

証券会社取引手数料特徴
SBI証券約定代金×0.495%(最低0ドル)米国株取扱銘柄数No.1
楽天証券約定代金×0.495%(最低0ドル)楽天ポイントが貯まる
マネックス証券約定代金×0.495%(最低0ドル)情報ツールが充実

ステップ2:投資金額と時期の決定

推奨投資手法:ドルコスト平均法

一度に大きな金額を投資するのではなく、毎月一定額ずつ購入する「ドルコスト平均法」がおすすめです。価格変動リスクを抑えながら、着実に資産を積み上げることができます。例えば月3万円を12か月続ければ、年間36万円の投資が可能です。

ステップ3:新NISA活用の検討

VTIやQQQは米国ETFのため、新NISAのつみたて投資枠では直接購入できません。しかし、間接的に投資する方法があります:

  • SBI・V・全米株式インデックス・ファンド:VTIに投資
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド:VTIに投資
  • eMAXIS NASDAQ100インデックス:NASDAQ100に投資

新NISAを活用すれば、年間360万円まで非課税で投資可能です。上記の投資信託なら、つみたて投資枠を使って月33,333円まで積立投資ができます。米国ETFを直接購入するより手軽で、税制面でも有利です。

ステップ4:定期的な見直しとリバランス

投資を始めた後も、3~6か月に1度は保有資産の見直しを行いましょう。特定のETFや銘柄が想定以上に上昇・下落した場合は、リバランス(資産配分の調整)を検討します。

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2025年米国株投資のタイミング戦略

2025年の米国株投資において、タイミングをどう考えるべきでしょうか。多くの専門家の見解を整理します。

年前半は慎重に、年後半に期待

多くのアナリストは、2025年前半はトランプ政策の不透明感から一時的な調整(5~10%程度の下落)があり得るとしています。一方、年後半は政策の具体化と企業業績の改善を背景に、最高値更新を目指す展開が予想されています。

2025年の想定シナリオ

  • 1~3月:関税政策への懸念で調整局面の可能性
  • 4~6月:第1四半期決算で企業業績を確認
  • 7~9月:政策効果が徐々に現れ始める
  • 10~12月:年末に向けて最高値を目指す

下落時は「買いのチャンス」と捉える

一時的な調整局面があったとしても、長期的な米国経済の成長トレンドは変わりません。むしろ下落は「安く買えるチャンス」として捉え、追加投資のタイミングとして活用することが重要です。過去のデータでも、調整後の回復は力強いものが多いのが特徴です。

よくある質問(FAQ)

2025年に米国株投資を始めるのは遅いですか?


全く遅くありません。米国株市場は長期的に成長を続けており、2025年も企業業績の改善が期待されています。重要なのは「いつ始めるか」ではなく「継続すること」です。ドルコスト平均法で少額から始めて、時間をかけて資産を積み上げることをおすすめします。

VTI、VOO、QQQのどれを選べばよいですか?


投資の目的とリスク許容度によって選択が変わります。安定性を重視するならVTIまたはVOO、より高いリターンを求めるならQQQが適しています。初心者の方は、まずVTIかVOOから始めて、慣れてきたらQQQを追加するという段階的なアプローチがおすすめです。

トランプ政策のリスクが心配です。投資を控えるべきでしょうか?


政策リスクは確かに存在しますが、長期投資の観点では過度に心配する必要はありません。米国企業は過去にも様々な政治的変化を乗り越えて成長してきました。むしろ分散投資とドルコスト平均法によってリスクを軽減し、長期的な成長の恩恵を受けることを重視しましょう。

円安・円高どちらが米国株投資に有利ですか?


円安時は既に保有している米国株の円建て評価額が上がり、円高時は新規購入時により多くの株数を買えるというメリットがあります。為替の動きを予想するのは困難なので、定期的な積立投資で為替リスクを平準化することが賢明です。

AIブームは本当に続くのでしょうか?


AIは単なるブームを超えて、社会インフラとして定着していく技術と考えられます。データセンター、電力、半導体など関連業界への波及効果も大きく、2025年以降も成長が期待されます。ただし、短期的には期待と現実のギャップで調整が起こる可能性もあるため、過度な集中投資は避けましょう。



まとめ:2025年米国株投資の戦略とポイント

2025年の米国株は「期待とリスクが交錯する年」となりそうです。S&P500の3年連続上昇という歴史的な期待がある一方で、トランプ政策による不確実性も存在します。

楽観的な見通しの根拠
・大統領選翌年のアノマリー効果(過去69%の確率で上昇)
・企業業績の二桁成長予想(EPS約13.5%増)
・AI市場の継続的拡大
・減税・規制緩和政策の期待

注意すべきリスク
・関税政策によるインフレ再燃の可能性
・FRBの金融政策転換リスク
・株式市場の割高感
・地政学的リスクの高まり

推奨投資戦略
コア投資としてVTIまたはVOO(60~80%)、サテライト投資としてQQQ(20~30%)の組み合わせで、ドルコスト平均法による継続投資を実践することが、2025年の不確実性に対する最良の対策となるでしょう。

重要なのは、短期的な変動に一喜一憂せず、米国経済と企業の長期的な成長力を信じて「STAY INVESTED」を貫くことです。2025年は確かに挑戦的な年になるかもしれませんが、それは同時に大きなチャンスの年でもあります。

適切な分散投資と長期投資の姿勢を保ち、2025年の米国株市場の成長の恩恵を受けられるよう、今から準備を始めてみてはいかがでしょうか。